2017/07/17

新耐震木造住宅検証法

 これまで耐震診断といえば、新耐震基準(1981年…昭和56年6月)以前の建物が主な対象でした。各地で起こる大地震で大きな被害を受けるのがこのような古い住宅だったからです。しかし平成28年(2016年)熊本地震では、これ以降平成12年(2000年)までに建てられた住宅の一部、約18%に大きな被害が出ていることがわかりました(グラフ参照)。
 平成12年(2000年)に接合部の強化や耐力壁のバランス良い配置などが規定され、建物の安全度は上がっています。

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 これを機に国土交通省は新耐震基準以降、2000年5月までに建てられた木造住宅の耐震診断法の検討を進め、この度建築防災協会から耐震性能検討法が発表されました。これが表題の「新耐震木造住宅検証法」です。

 この検証法は、従来の耐震診断よりも簡便な方法で、危険な建物をふるい分けることを目的としています。
 図面通りに建物ができていることなどいくつか条件がありますが、建築士は現地調査をせず、所有者の方の撮った写真や資料などから耐震性能を判定します。

 条件を満たさない場合は通常の耐震診断(一般診断法)となり、現地調査が必要です。

 当事務所でも新耐震木造住宅検証法での耐震診断をお引き受けできるようになりました。現地調査がありませんので費用も一般診断より低く抑えられます。(料金はこちら
 新耐震以降の木造住宅でも、築30年を経過している建物があります。さいたま市の耐震診断(無料)には該当しないけれども心配だとおっしゃる方のお役に立てるのではないでしょうか。

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2017/05/31

壁タイルを貼ってみた(施工編)

今回は前回に引き続き、タイル補修についての施工編です。

<手順> 
 1.下地を整える
 2.周囲の養生をする
 3.接着剤をのばす
 4.タイルを貼る
 5.目地を詰める

 施工時の服装…ズバリ、汚れてもいいものというより着たら捨てても良いと思うものを着てください。素人ですから知らず知らず汚します。接着剤がつくとまず取れません。手袋をする場合は指先までぴったりしたものを。

 下地…水道配管をした部分なので、そこを埋めるように夫が防水モルタルを入れたのですが、かなり雑な仕上がりになっていました。これ、接着剤の塗り方を工夫すれば何とかなるかもと思っていましたが、何ともなりませんでした!タイルエースプロ、やわらかい接着剤なんです。厚塗りしたところにちょっとタイルを押し込むと接着剤が目地からはみ出します。下地はとても大事です。プロの力も借りてできるだけ平らに仕上げましょう。

 養生…貼る場所の下の方と床は、養生テープや新聞紙などでしっかり保護します。寒い時期に貼るときは床に段ボールを敷くと冷えを緩和できます。横や上方は養生テープを貼っておきます。

 タイルを貼る…壁タイルですから、鉛直方向に貼ります。ということは、重力で下がってくるということです。強めの養生テープなどで下がらないように留めるのがコツです。タイルを割らない前提でモザイクタイルにしたのですが、夫がどうしても気になるというので配管廻りを割ったタイルで埋めてもらいました。10枚以上割って、ようやく完成。

 写真は目地を入れる前の状態です。下地が平らでないので凹凸が出ていますし、全体に既存タイルより1-3ミリくらい前に出ています。

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 翌日は目地入れです。説明書の指示通り水を入れ、練ったものを目地に入れていきます。仕上は割り箸などで押さえるときれいです。不要な場所に付いた目地材は、クエン酸水を含ませた布で拭くと取れます。

 浴室の工事の場合、下地を作る日、タイルを貼る日と目地を入れる日は水が使用できません。下地作業がなくても二日間はお風呂に入れませんのでご注意を。

 仕上がりはこんな感じ。ここに水栓金具を付けて完成です(写真は前回の記事をごらんください)。

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 何でもそうですが、考えるとやるとでは大違いで時間もかかります。
 でもこんなことを経験すると、家の修繕へのハードルが少し下がります。それがDIYの良いところだと思うのです。

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2017/05/26

壁タイルを貼ってみた(材料購入編)

 この一月に、我が家(鉄筋コンクリート造の集合住宅)では給水給湯管の更新を行いました。
 本来、このような工事は全面リフォームなど大がかりな工事のときに同時にやるべき性質のものです。(詳しくは「漏水?!」の記事をご覧ください)

 しかし今回は給水給湯管の更新に伴う工事のみ。入った職人さんの職種は、
  水道工事
  防水工事
  大工工事(我が家の場合は夫)

 浴室の壁(一部)は下地調整の左官工事とタイル工事が必要なのですが、これは何とか自力でと思い、材料の調達からやってみました。床の目地詰めは以前やっていた(記事はこちら)ので意気揚々と準備をはじめましたが…

 結論から言うと「下地が平らに作られていることが大前提!それが難しければ無理せずプロに任せましょう」です。
 逆に、小さい面積の屋内床タイルで合板下地だと、壁タイルよりやりやすいと思います。

 とはいえ、小さな面積の補修など、わざわざ職人さん呼ぶのも躊躇する場合があるでしょう。今回と次回の記事が参考になれば幸いです。

<必要なもの>
 下地材(今回は防水モルタル。場所や仕様によって変わります。)
 タイル
 接着剤(今回はセメダイン(株)のタイルエースプロ)
 目地材((株)LIXILのスーパークリーン)
 櫛目ヘラ(プラスチック製)
 目地ごて(あれば便利だけど、バターナイフや割り箸などでも代用可)

 タイル…これが第一の難題であり、失敗でした。枚数が少なく、今のタイルと同じものは販売していないため、生産終了品を扱う通販サイトから購入したのですが、はじめに選んだ品が品切れ。急遽現行品を「カタログだけで」選び注文しました。ちょっと色味が違うんだけど時間ないしと思いつつ。

 私はお客さんへの提案時にカタログだけを使うことはありません。必ずメーカーの出している色見本帳や現物サンプルを使います。それほど色味が違うからです。(ですので基本的には現行品を中心に実際の色がわかるものしか提案しません)

 案の定、届いた品を見てビックリ!それは鮮やかな色のタイルがやってきたのです(笑)。しかも洗面所床の見えないところも貼り直しが必要とみて多めに発注したのに、夫曰く「きれいに撤去できたから、そのまま貼り直しできるぞ」…そ、そんなぁ。

 写真はカタログと現物の色の違いです。カタログの写真(赤丸)は25ミリ角、現物は100ミリ角ですから余計違って見えます。(メーカーさんを責めているのではありません。カタログとはそういうものなのです。)

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 そんな経緯で、実際の仕上がりは下の写真のようになりました。一部がモザイクタイルになっているのは、水栓金具を取り付けるために100角のタイルを切る技術も道具もないからです。

 なお、タイルの販売サイトはいくつかあるのですが、補修などで購入するときは最小販売単位に気をつけてください。箱単位でしか売らないサイトもありますから、必要量を把握してから欲しいタイルを探しましょう。目地材も意外と市販がないのでまとめて手配するといいです。現行品を購入するときは、面倒でもショールームで実際の色を確認するのが鉄則です。

 ★教訓★注文には日数の余裕を見ましょう。画像やカタログは参考程度と割り切りましょう。

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  お買い得品を画像だけで購入して思ったより違う色になったときは…笑ってごまかす勇気を持ちましょう。格安DIYですから!

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