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2009/02/24

富士ハウス倒産の教訓

 先般から富士ハウスの倒産が住宅業界では大きな話題となっています。
 
 静岡県の浜松を拠点とする大手で、いわゆる「200年住宅」のモデル事業に国から認定されたことで契約し、被害に遭われた方が多いのです。工事中の現場が700件以上、お金を払ったが未着工のものは1400件を超えるそうです。
 
 それ以上に、深刻な事態に陥った要因として、次の二つがあげられます。
 
 
 1.建て主が必要以上のお金を振り込んでいた(振り込まされていた)。
 
  新築住宅の場合、着工時、上棟時、完成時と3回に分けて支払うことが一般的です。着工時と上棟時にはそれぞれ建設費の2~3割を支払います。ところが富士ハウスの場合、着工前に7割前後振り込んだ事例があるそうです。このように、その時点における調達資材費を大きく超える金額を振り込むのは大変危険です。
   
   
 2.富士ハウスが(財)住宅保証機構の住宅完成保証制度に登録しておらず、従って保証契約を交わした建て主もいないため被害者が保証を受けられない。
 
  住宅完成保証制度とは、工事途中で事業者が倒産したりして工事が進まない、資金も戻らない場合に、損害金の補填や継続して建築してくれる事業者を斡旋する仕組みです。
   
  この金融危機や不況で大手といえども経営の厳しいところは多いと思います。(富士ハウスも200年住宅の事業認定を受けられたのですから、技術はあったと思いますが、経営は別だったということです)これからは、会社が大きいから、パンフレットがきれいだからと安心せず、保証を受けることが安心につながります。
   
  なお、保証を受けるには、建て主が「住宅完成保証を受けることを条件に工事契約を結ぶ」ことを建設事業者(メーカー、工務店)にはっきり意思表示することが条件です。建て主が希望しなければ活用できない制度です。
   事業者がこの制度に登録するには審査がありますので、税金の滞納など経営状態の悪い事業者は審査に通りません。
   
   
  個人的には、たとえ住宅完成保証制度がなくても、必要以上のお金を振り込まなければこれほどの損害はなかっただろうと思うとやりきれない思いでいます。

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コメント

円高差益キャンペーンの言葉に踊らされた結果、1000万円以上の工事再開費用が必要となり、未だ工事は止まったままです。

投稿: 富士ハウス被害者 | 2009/03/22 10:35

 コメントありがとうございます。また、多額の被害に心身ともにおつらいことでしょう。お見舞い申し上げます。

 「今のうちに支払えばお安くします!」と言われたら、私も主婦の一人として、支払いたくなります。

 今後のことはいろいろな選択肢が考えられると思いますが、少しでもよい方向に向かうよう、お祈りしています。

投稿: けやき | 2009/03/22 11:16

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