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2009/09/02

用賀プロムナード(東京都世田谷区)

 8月27日、所属する建築士会の見学研修会として、東京都世田谷区にある用賀プロムナードと世田谷美術館を見学してきました。
 
 例によって子連れ参加…「お母さんに付き合って、しょうがなく出かけた」子供達、家から片道2時間、さらに3時間以上の見学会に耐えられるのか?
 
 まずは用賀プロムナード。象設計集団+計画技術研究所 設計、1986年。
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 これは建築物ではなく、用賀駅と都立砧公園(きぬたこうえん)を結ぶ約1Kmの生活道路の修景計画です。たとえ、車の入り込む生活道路であっても住民の憩いの場として計画できると言う好例です。
 
Blogdsc01900  23年経って、緑は深くなり、親水空間はより魅力を増しているようです。
 最初はつまらなそうにしていた子供達も、目の色が変わってきました。我が家の子供達はそろって引っ込み思案なのですが、うれしそうにアーチ状の橋を渡り、水面を眺め、木々を見つめて昆虫探し…。
 たまたま来ていた保育園の一行も楽しそう。職員の方が「いいですよ、ここは(^^)」。
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 ここには経済効率を考えたら「余計なもの」がたくさんあるんです。敷き詰められた瓦には百人一首がかたどられ、所々には鬼瓦がにらみをきかせ、歩道とともに水路も走り(この水路、月に2回都が清掃を行っているそうです)…オブジェのような椅子や橋も。
 
Blogdsc01891  でも、「住民のコミュニティーを、道路によって寸断しない」という目的においては無駄なものは一つもないと思いました。同じ駅に行くのでも、普通の道よりもこのプロムナードを歩く方が楽しいもの(^^)
 
 水路も、きれいに保つために都が清掃していますが、私たちが行ったときに近所の方が落ち葉を取り除いておられました。少し話を聞いたのですが、「だから面倒で困る」という話にはならないんです。もう、すっかり生活の一部に溶け込んでいるようです。すばらしい…。
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 以前紹介した宮代町の進修館もそうなのですが、愛される何かを、象設計集団の計画は持っているのです。
 
 それは何なのか、ちゃんとつかめたわけではないし、これからも考え続けることになるのでしょうが、視覚だけに限らない、「身体感覚」を大事にしているのは確かだと思います。身体感覚を大事にした建築…だけど人間のためだけに建てているのでもないように思います。
 
 一応人間のために建てるんだけど、役目が終わったら植物や昆虫、動物が使ってくれそうな…
 
 今回も、そんな懐の深さを感じる見学でした。
 世田谷美術館については次回に!
 

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