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2014/10/16

柿の季節

 店頭に柿が並ぶ季節となった。

 富有柿のさくさくとした、熟柿のねっとりとした食感。みずみずしさはないけれど、それがかえって秋を感じさせる。そして柿にしかない甘さ。和菓子屋さんの目指す理想の甘さは干し柿のそれとか。

 私は子どもの頃から柿が好きで、中でも干し柿は大好物。小学校の頃、親の留守に食べ過ぎて二日間ひどい腹痛に見舞われたほどだ。

 ところが、ここ5年ほどで徐々に柿が食べられなくなった。
食べたいし、食べれば美味しい。でもその後がいけない。夕飯後に甘柿をたった一切れ、二日間食べただけで三日目は体調不良となってしまう。

 柿が私の身体に合わなくなったのだと思った。
 四十数年生きていると、身体は…もちろん若いときとは違う方向で…どんどん変わっていく。それを受け入れなさいと柿が教えてくれているのだ。151016001_2_464x640

 (イラストは夫が買ってきた柿ジャム。少し食べたけどやはり…)

 柿が食べられないことを少し寂しく思っていたころに、夫が栗をどこからか頂いてきた。夕飯は栗ご飯とサンマの塩焼きにした。

 栗ご飯の立ち上る香りと甘さ、ふっくらしたサンマの身、大根のお味噌汁をいただきながら、

 「おいしいなぁ、日本に生まれて良かった!」と思った。

 20代の頃だって、おいしいなぁと思って食べていたけれども「日本に生まれて良かった」と思うほどではなかった。なんだろう…ちょっと今までにない感覚。年を重ねてしみじみと良さを感じる味もあるのだと嬉しくなった。

 これからどんな出会いや別れが待っているのか…
 きっと寂しいことばかりではないと教えてくれた今年の秋だ。

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