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2017年3月

2017/03/28

住まいの物語

 先日、収納を切り口にした本を出した建築家の話を聞いた。
 工務店やハウスメーカーでない私たち建築士は何を提供できるのかということについて、その方は「特別な何か」という表現をされた。

 スッキリ収納、機能充実、価格、となると価格競争になりがちで、人件費割合が高い設計事務所は工務店やメーカーに惨敗である。

 それでも依頼していただけるとすれば、今まで以上の「素敵な生活」への期待であり、その姿は建主さんごとに違うのだ。住まいを整えることは単なる消費ではなく、物語を紡ぐようなことだと私は思っている。

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 写真のリフォームでは、当初素材にはあまりこだわらなかった建主さんに、壁と床の素材だけはと和紙や無垢の杉材を提案しました。2年近くたってお話を聴いた時、「壁と床のおかげで居心地が良く気に入っている」と言っていただけたのが有難かったです。

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2017/03/20

大阪の電車

 昨年秋に身内の結婚式で大阪を訪れた。トンボ帰りの日程だったが1つ印象に残ったことがある。

 電車の中が、いい感じでガヤガヤしているのだ。

 乗った電車も時間帯も限られていたので全部の電車がそうとは言い切れないが、あの程よいガヤガヤにとても安堵したことは忘れられない。

 電車の中で久々に感じた「寛容さ」。
 大阪の電車なら、小さな子供と一緒に乗ってもいいかな…

 首都圏の静かな車内も嫌いではないが、知らず知らず緊張感をもって乗っているし、子供が小さい頃(いつぐずりだすか分からない)はとても気を張っていたことを思い出す。隣に座った年配の女性が子供に笑いかけてくれるとホッとしたものだ。

 車内空間は関東でも関西でもさして変わらないことを考えると、空間を作るのは「最後は人」なんだと改めて感じる旅だった。

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2017/03/05

漏水⁈

 家のアクシデントで心理的・経済的ダメージが大きいものの1つは、漏水。
 集合住宅なら階下の住戸に迷惑をかけますし、そうでなくても復旧工事が必要になります。
 以前漏水と気づかず検針票にいつもの6倍の数値が書かれていたのには目が点になりました。漏水恐るべし!

 今は新築時に架橋ポリエチレン管などの樹脂管を使用していますが、古い建物では給水は鉄管や塩ビ管、給湯は銅管が主流。銅管は加工が容易で耐久性もあることから幅広く使われていますが、30年以上経つと様々な要因でピンホールができる場合があります。

 漏水が起きると管内の水位が下がり、水栓をひねった時に空気がバッと出た後で水やお湯が出ます。そして給湯管の場合、漏水量が増えると給湯器が誤作動をおこすこともあります。水栓を開いていなくても水流を検知して点火するのです。コンクリートに打ち込まれた壁の配管から漏水すると、直接修理できないばかりか結露が解消せず他の部屋にも湿気が回ることにもつながります。

 漏水かも?と思った時点ですべきことは3つ。
 1つはすべての水栓を閉めた状態で水道メーターを確認すること。水栓を閉めているのにメーターが動けば漏水の可能性が高いです。
 2つ目は水道やガスの検針票をチェックして使用量に変化が無いか確認すること。
 3つ目は点検口から見える範囲で配管を確認すること。漏水箇所が特定できる場合があり、ここまでわかれば修理依頼もしやすい。

 古い建物でリフォームを計画される場合は是非配管を点検し、改修も考えに入れていただきたいと思います。出費は増えますが、漏水してから直すことを考えたらはるかにお得です。

 さいたま市では漏水ハンドブックを公開していてメーターの見方などわかりやすく書かれています。参考にしてはいかがでしょうか。

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