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2017/04/22

レーモンド事務所を訪ねて

 私が建築の専門学校で最初に取り組んだ課題は前川國男邸の図面トレースだった。複雑な図面ではなかったが不器用な私は空間の良さを味わう余裕もなく青息吐息で提出した。
 その次の課題は自分の好きな建築を選んで図面とともに紹介するというもので、建築家なんてロクに知らない私は四苦八苦して吉村順三さんの南台町の家を選んだ。提出後に、ここで紹介する建築が後々の仕事に結構影響するんだと聞かされた。その時はそんなもんかと思ったが、今になるとあながち間違いでもないように思う。

 4月14日、建築士会の研修で代々木のレーモンド事務所を訪れた。前川國男さんも吉村順三さんもこの事務所に籍を置いて仕事をされていたということで、(一方的に)感慨深いものがあった。この事務所には昭和25年に建てられた木造の旧事務所が一部移設され、今でも大切に維持されている。

 レーモンドメモリアルルームというその部屋に足を踏み入れた途端、何か懐かしい心地がした。素材を活かし、見せること。材料にはお金をかけていないが家具や開口部のあり方、構造などは吟味されていること。
 暖炉もごく簡素な作りだが良く燃えるよう設計されていて今でも現役だそうだ。懐かしくはあるが、決して古くさくないところが設計の力だと思う。

 なるほど…吉村建築の原点がここなのかと納得。
 良い縁をいただき元気をいただいた1日となった。

(事務所の方には建築の紹介の他にもこぼれ話をたくさんしていただき、また生花が美しく活けられた清潔な館内にはお心遣いの細やかさを感じました。有難うございました。)

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