私の好きなデザイン

2009/08/03

「骨」展…骨とデザイン

Blogdsc01862_2  8月1日、かねてから行きたいと思っていた「骨」展に行ってきました。
 
 ディレクターの山中俊治さん(工業デザイナー)のブログで、子供達に是非来てもらいたいとのメッセージがありましたので、夏休みのこの時期に行きました。
 
 去年も夏休みは建築展に行ったり、建物の見学をしたりと子供達を引き連れて動いたのですが、彼らはやはり退屈そうで(笑)、「しょうがないからついて行く」って感じです(^_^;)。
 
 ところがところが、この「骨」展は大好評!!
 いろんな「骨」に出会えて体験できて、「また行きたい」のだそうです。
 子どもにも、子どもの心を持った(一部置き忘れた?)大人にも楽しい内容です。
 
 その中でも息子たちから高い評価を得た展示を紹介します。
 
 
 1.Flagella(フラゲラ・鞭毛)

 堅い素材でできた、曲がった管の部分部分が回転することによって、くねくねと柔らかい動きを実現したロボット。
 単にくねくねしているのではなく、表面がつるつると光沢があるために ぴゅるぴゅる、とか、ぬらぬら、とか湿度まで感じてしまう不思議なロボットです。当然ながら手を触れてはいけないのですが、さわりたい誘惑を抑えるのに苦労しました。見た目で判断した触覚(柔らかくて潤っている)と実際の触覚がかなり違っていそう…さわって確かめたい!!のです。
   そしてそんな不思議なロボットが意外と単純な仕組みで実現されていることへの驚きがありました。(あくまでも仕組みが単純であって、実現が簡単なわけではないです)
   「骨」(=構造体)を感じさせないロボットでした。
  
  2.another shadow (もう一つの影)

 スクリーンに光が当てられ、白く輝いている。光の前に立つと影がスクリーンに映り、動くと影も動くのだが、ある時点から影が残り別の動きをはじめる…。
 影を三角形の集合体ととらえ、変形処理をして独自の動きをつくる、というものらしいですが、考えようとすると頭が痛くなりそうです(笑)。
  会場には二つのスクリーンがありましたが、常に誰かが遊んでいました。影が自分に追随せずに止まり、別の動きをはじめることがおもしろいのと、立つ位置を変えれば等身大の影からスクリーンいっぱいの影まで作り出せること、ポーズを変えれば影の形も変わること…こんな要素の絡み合いで飽きることがありません。
 一瞬、影に現れる三角形の分割線が、あたかも影の「骨」のようです。
    
    
 このほかにもたくさんの魅力的な展示があり、私は工業製品の分解展示をじっくり見たかったのですが、「お母さん、こっちこっち!」という子供達に引きずられていきました…(笑)。
 
 ちょうどこの日はNHKドラマ「ふたつのスピカ」に登場したロボット、Halluc Ⅱとその開発者のお二人(古田貴之さん、山中俊治さん)が来館中で、親子で大感激でした。翌日のテレビ番組で、山中さんが工業デザイナーになるきっかけの一つがマンガの模写だったと知り、マンガ好きの長男はニンマリとしていましたが…山中さんが模写と同じくらいかそれ以上に機械工学などの勉強もされたということは抜け落ちているようです(--;)。
 
 8月30日まで。小さなお子さんでも楽しめますが、触れてはいけない展示物もありますので気をつけてあげてください。
 チャンスのある方は、ぜひ会場へ!

 会場の 21_21 DESIGN SIGHT のホームページは…こちら

 

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2009/06/08

おにぎりというシステム

Blogdsc01763  大好きな人も多いおにぎりは「お握り」、ですよね。
 決して「鬼義理」や「鬼斬り」ではないはず(笑)。
 
 ところが現代では、おにぎりは「握らない」のがコツといいます。
 NHKのためしてガッテンによると、米粒と米粒の間に空気が入っていることによって、よりおいしくなるのだとか。
 
 
 だけど、そもそも握っていたから「おにぎり」なんだよね…と考えていたら、思い当たりました!
 
 昔の日本では「玄米を食べていた」ことに!
 
 ここ半年ちょっと、我が家では玄米を白米と約1対1の割合で混ぜて食べていますが、白米のおにぎりと同じような「握らないおにぎり」ではぼろぼろ崩れてしまい食べにくいことこの上なし。普通ににぎってちょうどよくなります。(つまり、誰が作ってもおいしい!)
 
 半分玄米のご飯でこうなのだから、玄米おにぎりはしっかり「握る」ことでおいしく頂けるのだと…だから「お握り」なのだと気がつきました。
 玄米は炊いても形が崩れにくく、しかも白米ほど表面がベタベタしないので、握っても内部の空気が失われていないのでしょう。
 
 三角おにぎりは作りやすく、しかも先がとがっていて食べやすいので食器も必要なし。
 中に入れるもの、包むものによって味の変化も楽しめる…。
 塩や梅干しを使うと傷みにくくなる上、握ることで小さくなるので弁当にも最適。
 
 シンプルなのにおいしい…合理的でなおかつ楽しい。
 一つ一つのおにぎりも好きですが、
 「おにぎりというシステム」がすごく好きです。
 

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2009/05/19

坂本龍一さんのパッケージレスCD

 坂本龍一さんの新譜「out of noise」。
 
 手にとってビックリ…薄くて軽いのです。
Blogdsc01757  
 写真を見てわかるように、最低限の包材しか使われていません。
 小冊子もついていません。
 
 そして説明書きには、家に眠っている空きケースに収納すれば、棚に収まると書かれています。(実際、カバーの紙には背見出しの部分がちゃんと作ってあります。)
 
 このCDに関連して(製造、流通、廃棄)排出された温室効果ガスは、フィリピンでの植林事業により相殺されているという徹底ぶり。
  
 音楽家の環境への取り組みといえば、「チャリティーコンサート」など寄付的行為を連想しがちですが、普段の活動でできるこんなアプローチもあるんだなぁと心を動かされました。
 
 価格は全12曲、約1時間の内容で、1,980円。
 
 「音源を楽しむ」という目的に徹して作られたCDを手にして、爽快です。

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2008/07/07

たわし

 たわし、使っていますか?
 
 台所で、浴室で、靴洗いに…最近はブラシをお使いの方も多いと思います。
 私もかつてはそうでした。たわしのずんぐりした形、茶色い色…
 ブラシの方が断然かっこよく感じたものです。
 
 でも今は、台所で根菜洗いに使い、浴室もたわしで磨き、靴も柄のついたたわしで洗う、大のたわし好きに(笑)。
 
 何故か?
 それはたわしに独特の曲面と角があるため、多少の凹凸をものともせずに洗うことが出来るからです。ブラシは平らな面は得意ですが、ちょっとくぼんだところには毛が届きません。
 浴室の掃除をたわしに変えてから、タイルの目地掃除の回数が減り、その良さを実感しました。
 
 それから、好みでなかったたわしの形、今はすごいと感じています。
 機能を満たして、なおかつ単純で美しい形です。
 もう、ずっと昔から何百年もこうだったような、自然な形。
 
 だけど意外にも、亀の子束子が生まれて今年で101年なのだそうです。
 画面左の参考リンクから、亀の子束子西尾商店のホームページに行くことが出来ますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
 意外と手作業の多い製造工程も映像で見られます。
 

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2005/07/19

クーピーペンシル

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 今日の話題は今やすっかりおなじみとなったクーピーペンシルです。初めて見たときは子供心に衝撃があったのを覚えています。だいいち、芯だけで色鉛筆を作るという発想がすごい。そして出来上がったものは…

 発色が良いので筆圧の弱い幼児にも扱いやすい
 色が手につかない
 消しゴムで消せる

と、従来の色鉛筆にも、クレヨンにもない特色のある画材になっています。

 幼稚園入園前の子供にのびのび絵を描かせたくても、部屋が汚れるのはちょっと…という人にとって、クーピーは願ってもない画材だと思います。うちの次男もよく勢いあまって床に絵を描いてくれますが、すぐに消しゴムで対処すればかなり目立たなくなります。

 そして、ケースに並べて見ても「色がそこにある」って感じでとても美しいと感じます。見てよし、使ってよしがロングセラーの理由かもしれません。

 3枚目の写真は我が家のお絵かき帳です。マルマンのSLというクロッキー帳で、100枚つづり。大きいし(片面がB4とほぼ同じサイズ)、ばらけないし、枚数も多いので重宝しています。画材を扱うお店で売っています。

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2005/03/27

やかん(柳宗理デザイン)

yanagikettle1blogyanagikettle2blog 我が家に電気ポットはありません。朝に夕にやかんでお湯を沸かし、魔法瓶タイプのポットに入れます。やかんは収納されること無くコンロの上に鎮座しております。
 やかんを買い換えるならこれと決めていました。ちょっとユーモラスでほっとする形。いかにも「デザインしました!」という形ではないけれど、飽きが来ないんじゃないだろうか…そんな、見た目で決めたと思います。
 使ってわかったこと。とても注ぎやすくできていると思います。ふたについている息抜きの穴はふたの側面についています。蒸気は横に抜け、取っ手が熱くなりにくい。そして取っ手の下部のカーブが絶妙。あまり力を掛けることなく自然にお湯を注ぐことができます。取っ手の持ちやすさは手の大きさによって感じ方が違うでしょうが、注ぎやすさは誰にも実感できるのではないでしょうか。底面が広いから早く沸くし安定感もある。お湯の切れもいいです。
 若いころはアレッシィ社のケトルに憧れたこともありましたが、うちには似合わなかったでしょうね。柳さんのやかんは違和感無く我が家に収まってくれています。大事にしたいと思います。
 そして、用途を満たし、なおかつ美しい…私がお手本にしたい設計の姿勢です。
 柳さんのキッチン用品、じつはもう一つ。泡立ても持っています。使いやすい…ですが、食器洗い機にかけたら根元のプラスチックが割れ、ステンレス部分がぐらついてかわいそうなことになっています。柳さん、そして製造された方、ごめんなさい。
 

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