住まい・インテリア

2017/05/26

壁タイルを貼ってみた(材料購入編)

 この一月に、我が家(鉄筋コンクリート造の集合住宅)では給水給湯管の更新を行いました。
 本来、このような工事は全面リフォームなど大がかりな工事のときに同時にやるべき性質のものです。(詳しくは「漏水?!」の記事をご覧ください)

 しかし今回は給水給湯管の更新に伴う工事のみ。入った職人さんの職種は、
  水道工事
  防水工事
  大工工事(我が家の場合は夫)

 浴室の壁(一部)は下地調整の左官工事とタイル工事が必要なのですが、これは何とか自力でと思い、材料の調達からやってみました。床の目地詰めは以前やっていた(記事はこちら)ので意気揚々と準備をはじめましたが…

 結論から言うと「下地が平らに作られていることが大前提!それが難しければ無理せずプロに任せましょう」です。
 逆に、小さい面積の屋内床タイルで合板下地だと、壁タイルよりやりやすいと思います。

 とはいえ、小さな面積の補修など、わざわざ職人さん呼ぶのも躊躇する場合があるでしょう。今回と次回の記事が参考になれば幸いです。

<必要なもの>
 下地材(今回は防水モルタル。場所や仕様によって変わります。)
 タイル
 接着剤(今回はセメダイン(株)のタイルエースプロ)
 目地材((株)LIXILのスーパークリーン)
 櫛目ヘラ(プラスチック製)
 目地ごて(あれば便利だけど、バターナイフや割り箸などでも代用可)

 タイル…これが第一の難題であり、失敗でした。枚数が少なく、今のタイルと同じものは販売していないため、生産終了品を扱う通販サイトから購入したのですが、はじめに選んだ品が品切れ。急遽現行品を「カタログだけで」選び注文しました。ちょっと色味が違うんだけど時間ないしと思いつつ。

 私はお客さんへの提案時にカタログだけを使うことはありません。必ずメーカーの出している色見本帳や現物サンプルを使います。それほど色味が違うからです。(ですので基本的には現行品を中心に実際の色がわかるものしか提案しません)

 案の定、届いた品を見てビックリ!それは鮮やかな色のタイルがやってきたのです(笑)。しかも洗面所床の見えないところも貼り直しが必要とみて多めに発注したのに、夫曰く「きれいに撤去できたから、そのまま貼り直しできるぞ」…そ、そんなぁ。

 写真はカタログと現物の色の違いです。カタログの写真(赤丸)は25ミリ角、現物は100ミリ角ですから余計違って見えます。(メーカーさんを責めているのではありません。カタログとはそういうものなのです。)

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 そんな経緯で、実際の仕上がりは下の写真のようになりました。一部がモザイクタイルになっているのは、水栓金具を取り付けるために100角のタイルを切る技術も道具もないからです。

 なお、タイルの販売サイトはいくつかあるのですが、補修などで購入するときは最小販売単位に気をつけてください。箱単位でしか売らないサイトもありますから、必要量を把握してから欲しいタイルを探しましょう。目地材も意外と市販がないのでまとめて手配するといいです。現行品を購入するときは、面倒でもショールームで実際の色を確認するのが鉄則です。

 ★教訓★注文には日数の余裕を見ましょう。画像やカタログは参考程度と割り切りましょう。

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  お買い得品を画像だけで購入して思ったより違う色になったときは…笑ってごまかす勇気を持ちましょう。格安DIYですから!

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2017/03/28

住まいの物語

 先日、収納を切り口にした本を出した建築家の話を聞いた。
 工務店やハウスメーカーでない私たち建築士は何を提供できるのかということについて、その方は「特別な何か」という表現をされた。

 スッキリ収納、機能充実、価格、となると価格競争になりがちで、人件費割合が高い設計事務所は工務店やメーカーに惨敗である。

 それでも依頼していただけるとすれば、今まで以上の「素敵な生活」への期待であり、その姿は建主さんごとに違うのだ。住まいを整えることは単なる消費ではなく、物語を紡ぐようなことだと私は思っている。

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 写真のリフォームでは、当初素材にはあまりこだわらなかった建主さんに、壁と床の素材だけはと和紙や無垢の杉材を提案しました。2年近くたってお話を聴いた時、「壁と床のおかげで居心地が良く気に入っている」と言っていただけたのが有難かったです。

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2017/03/05

漏水⁈

 家のアクシデントで心理的・経済的ダメージが大きいものの1つは、漏水。
 集合住宅なら階下の住戸に迷惑をかけますし、そうでなくても復旧工事が必要になります。
 以前漏水と気づかず検針票にいつもの6倍の数値が書かれていたのには目が点になりました。漏水恐るべし!

 今は新築時に架橋ポリエチレン管などの樹脂管を使用していますが、古い建物では給水は鉄管や塩ビ管、給湯は銅管が主流。銅管は加工が容易で耐久性もあることから幅広く使われていますが、30年以上経つと様々な要因でピンホールができる場合があります。

 漏水が起きると管内の水位が下がり、水栓をひねった時に空気がバッと出た後で水やお湯が出ます。そして給湯管の場合、漏水量が増えると給湯器が誤作動をおこすこともあります。水栓を開いていなくても水流を検知して点火するのです。コンクリートに打ち込まれた壁の配管から漏水すると、直接修理できないばかりか結露が解消せず他の部屋にも湿気が回ることにもつながります。

 漏水かも?と思った時点ですべきことは3つ。
 1つはすべての水栓を閉めた状態で水道メーターを確認すること。水栓を閉めているのにメーターが動けば漏水の可能性が高いです。
 2つ目は水道やガスの検針票をチェックして使用量に変化が無いか確認すること。
 3つ目は点検口から見える範囲で配管を確認すること。漏水箇所が特定できる場合があり、ここまでわかれば修理依頼もしやすい。

 古い建物でリフォームを計画される場合は是非配管を点検し、改修も考えに入れていただきたいと思います。出費は増えますが、漏水してから直すことを考えたらはるかにお得です。

 さいたま市では漏水ハンドブックを公開していてメーターの見方などわかりやすく書かれています。参考にしてはいかがでしょうか。

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2014/11/11

幅木考

 掃除機をかけたのに、今ひとつきれいになった気がしない…というときがある。
 そんな時はたいてい幅木の木口に埃が残っている。

 実家にいた頃、きれい好きの母は幅木とかアルミサッシのレールに至るまで掃除を欠かさなかった。その性分を全くといっていいほど受け継がなかった私だが、埃で薄汚れた幅木の木口を見ると胸がずきんとする。「ほら、掃除しなよ…忙しい?そのままにするの?」

 幅木の木口が私に迫る。

 それで、重い腰を上げてやっとのことで掃除に取りかかる(こともある)。

 掃除道具は手袋型の埃取り。洗って何度も使えるし、掃除するものの形を選ばないし、力も入る。アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ナトリウム)の水溶液を吹き付けてこすれば、脂混じりの汚れも落ちる。
 ただし、しゃがまないと幅木の掃除はできない。

 こまめに掃除する人は、小さな箒の方が使いやすいように思う。箒で埃を払い、掃除機で吸うとかなりきれいになるはずだ。

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 幅木の機能は壁面の保護と壁と床の境を隠して不快な隙間を防ぐことで、主に3種類に分けられる。壁面より出っ張る出幅木、壁と同一面になる平幅木、壁面より引っ込む入幅木だ。施工性の良さから出幅木が最も一般的。
 平幅木や入幅木は床板への留め方や壁の下端の処理を考えなければならず、どこでも採用できるわけではない。それでも掃除を考えたら入幅木はとっても魅力的!埃のたまりようがないのだから。

 じゃあ、ビニル幅木は?
 ビニル幅木…薄いから埃が木口にたまることもない。施工も接着するだけと簡単。水に強く掃除もしやすい。完璧。

 そうであっても…使いたくないなぁ。

 ビニル幅木、廃棄過程を除けばすごく合理的な建材なんです。だからビニル系の仕上げ材を多用する事業所では採用もあると思う。しかし合理的であるが故に安っぽく、他の材料と合わせるといかにもぼろかくしに感じてしまう。おそらくビニル幅木のつくる曲線や薄さがそうさせているのだ。

 幅木についてはその高さや壁からの出具合(ちり、といいます)など、設計者によっては工夫やこだわりが感じられる部分。入幅木の設計にあこがれつつ、出幅木の埃を取りましょうか…。

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2014/09/17

床タイルの目地を埋めてみた

 先日の連休に、懸案となっていた浴室床の修繕に挑戦しました。
床タイルの目地材が、場所によってなくなっていたのです。気になりながらも放置すること3年…気温良し、湿度良し、やる気ありの3条件が重なりようやく実施(^_^;)。

 目地材は硬化に約24時間かかります。つまり目地詰め当日は浴室が使えません。トライされる方はその点お気をつけ下さい。

  しかしまあ突然の思いつきなので道具なんてありません。目地材は3年前に買っていたものを出してきました。使えるのかなぁ、できるのかなぁ…。で、用意した道具はこれ。

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 果物パック、使い古しのシリコンへら(堅め)、使い古しのスポンジ。この他に使い古しのゴム手袋、古新聞、水を張ったバケツ、使い古しのぞうきんを使用しました。

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 使い方に従って目地を湿らせ、いざ練り合わせ! 果物パックに材料の半分を出して水を入れます。
 …あれ、全然湿っぽくない。白玉団子こねるときの初めのようだ。お団子と違うのはいつまでたってもなめらかにならないことと、重いこと。へらで練ることをあきらめ、ゴム手袋で直接水分をなじませました。

 ようやく目地を埋めていきます。ぽろっぽろの目地材を目地に入れると、目地の水分と合わさりなめらかに! おお、なんとかなりそうだ(^^)。 丁寧にやりたい人は施工前に壁の下端にマスキングテープ貼るといいです。この後壁との境目にも目地材を入れるので。

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 ヘラが堅かったので、平らな部分で目地材を入れ、側面で余分な目地材を取り除くことができました。

 全部に充填したら、タイル表面の目地材をスポンジで取り除きます。スポンジであらかた除いたら、後はぞうきんでやる方が早いです。バケツの水を取り替えながらやります。(どこに排水するかあらかじめ考えておきます。) この工程が結構時間かかった…1時間近く。

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 表面をきれいにして、乾かしているところ。まだ残っているところもありますが、大丈夫です。
 翌日完全に乾いたところでタイル表面の目地材をクエン酸水をつけたスポンジでこすり落とします。弱酸性の洗剤なら同様にできるんじゃないかと思います。くれぐれも目地を削らないように気をつけてやります。

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 洗って乾かしたところ。 たかが目地ですけど、達成感ありました!

 

 結論…3年前の材料(お勧めはしません)でも、あり合わせの道具でも、素人でも、何とかなりました(^^)。

 

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2011/04/12

簡単に作る、収納扉の開き止め

 今も続く余震…ぐらっと来るたびにドキドキしますが、何度来ても何もできないでオロオロします。
 
 我が家では本震後すぐにガムテープで収納の開き戸を留めました。が、1ヶ月も経つと、どうにかならんかな…と思い始めます。いちいち音がするのと見た目が悪い…台所では頻繁に開け閉めするので余計気になります。
 
 そこで、自分で作れる簡易なアオリ止めを考えてみました。
 市販の物は性能が売りなだけにその存在を主張するし、結構高価です。そのような金物は何もないけど応急に手当てしたいときに、試してみて下さい。
 
 用意する物は、直径1.2ミリのステンレスの針金とラジオペンチ。針金は20-25センチぐらいに切っておきます。
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 まず端部をペンチでしっかり持って、巻きます。
 針金に直交するように持ち、ペンチの先に巻き付けるようにすると上手く巻けます。
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 初めはきつく巻き、端が手に触れて傷つくのを防ぎます。あとは写真のようにゆるめに巻きます。
 
 両方巻いたら、こんな感じ。これが基本形です。
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 写真のような彫り込み型の取っ手では、取っ手の内側に巻いた部分を入れ込めるように取り付けます。
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 開き具合を確認し、針金の巻き具合を調整すれば完成です。
 
 ハンドル式の取っ手では、巻くのを片側だけにします。
 巻いていない端を取っ手の取付部分に直接巻き付けてしまいます。
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 そして巻いた側を、もう一方の取っ手の取付部分に引っかけます。
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 しっかり引っかかるように巻きを調整して完成です。
 
 つまみタイプの取っ手では、両方を巻いて上から巻き込むように取り付けるか、片側をつまみに直接巻き付け、巻いた片側をもう一方のつまみに引っかけます。
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 片開きの場合にはそのままでは対応できないのが欠点ですが、工夫すれば対応可能な場合があります。
 
 針金は太いほど丈夫ですが、ペンチで切れなかったり曲げにくかったりしますので、1.2㎜とそれより1-2段階太いものを購入して試してみて下さい。また巻きの形なども工夫すると、より効果的かもしれません。バージョンアップさせた方、ぜひご一報を!
 
 最後に改めて言いますが、これは余震の多い今の状況で簡易に留めるためのものです。しっかり留めたい方には市販品をおすすめします。
 
 

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2009/10/29

飯能(その2)

 前回に引き続き、10月20日の研修会の続報です。
 飯能の林業地を訪れたあとは、吾野(あがの)原木センターの見学。
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 大きな材も出ており、写真は樹齢約160年の材。
Blogdsc02057 山の苦しみは市場の苦しみでもあり…平成20年、この市場の取扱量は平成元年の約58%、売上高に至っては約16%となっています。 
 ここで思い知らされたのは、国産材の「値崩れ」と言っていいほどの価格低迷です。

 この原木市場では、杉丸太は3メートルの柱がとれるものの場合、1立方メートルあたり現在は平均¥9,000-(平成21年9月)で取引されています。
 平成元年には同程度のものが、平均¥28,000-だったのですから、ちょっと考えられないほど下がっています。
 一本¥1,000-以下の丸太もあるんです!
 
 「無垢は高いんでしょ」。よく言われますが、今は外材と比べても価格差はありませんし、床材でいえば合板フローリングの方が高いことすらあります。
 材料代に関しては、国産の杉や檜が十分選択肢に入っていける状態なのです。
 (大手のハウスメーカーでも国産材の買い付けに力を入れているといわれています。)
 
 ここまで下がったのは、為替や輸入自由化の影響もあるのですが、「住まいが変わってしまった」こと、建て主の住まいに対する意識の変化があげられると市場の鴨下社長がおっしゃっていました。
 
 「板目」「柾目」「節」と聞いて、頭の中に想像ができますか?
 
 他にも板材の模様を「杢(もく)」と呼んで、日本人は親しんできました。「中杢」「笹杢」「筍杢」「玉杢」「縮み杢」…。
 
 親の世代(~昭和20年代生まれ)には昔ながらの「真壁」の家に住んだ人は多いことでしょう。部屋の中から黒光りする柱が見え、板の間があったり、二間続きの畳の部屋。天井も板材です。そしてトイレは離れていて暗く、冬は恐ろしく寒い…。(これは私の祖母の家の記憶です)
 
 今はどうでしょう、住みながらに無垢材の手触りや、香りや、木目を楽しんでいる人はごく少数。
 「大壁」の家では柱や梁は壁の中に隠れてしまいますので構造材を見ることすらできません。
 鴨下社長、「日本の文化はどうなるのでしょう」。嘆いておられました。
 
 埼玉の杉や檜は手入れの行き届いた良材です。ぜひ見えるところ、触れるところで使って毎日楽しんでいただきたいと思います。
 こんな時期だからこそ、こんな価格だからこそ、家のどこかに地元の材料を…。 
Blogdsc020591  それにしても、山の人、木に触れてお仕事する人たちの表情は実に柔らかいのが心に残る見学でした。(写真は競りの様子)

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2009/10/22

飯能(その1)

 10月20日、埼玉県木づかいコーディネーター養成講座の一環として、埼玉県飯能市での実地研修に行ってきました。
 
 まずは西川林業地の見学。
 大変手入れの行き届いた、美しい杉、檜の林です。
Blogdsc02050  
 「西川」とは、荒川の西の方、今で言う飯能、越生、日高、毛呂山地域では江戸時代から品質の良い木材が供給されたことから、この地域の材を「西川材」と呼んでいました。いわゆるブランド材です。そこから逆にこの地域を西川と呼ぶようにもなった…ということです。
 
 戦前は杉・檜の林は全体の5割、残りは薪炭林(しんたんりん→文字通り、伐採して薪や炭にするための林)でしたが、戦後は需要の変化により8割が杉・檜の林となっています。枝打ちを施し、節の少ない優良材を出荷しています。
 
 この林業地の特徴は、全体の規模が小さいだけでなく(約2万㎡)、個人の所有規模も小さい(数ヘクタール)ことです。そのため、大きな出費に備えて一部の木を切らずに残し、大径木として高く売る工夫をしていました。これが立て木です
Blogdsc02052  立て木は主に神社仏閣の建築に使われます。

 平成に入ってから、杉・檜の木材価格は驚くほど下がってしまいました。平成元年の半値はおろか、3分の1近くにまで!!
 
 埼玉県は供給地でもありますが、大需要地でもあるんです。
 西川では県内需要の20%くらいしか満たせない。でも価格はこんなに下がっている。ここに林業の問題の深刻さがうかがえると思います。
 
 また林業の特殊性として、投資を回収するのが数十年後、あるいは百数十年後ということです。今植えた木は、子供や孫の世代になってようやく売れるのです
 どういう樹種、どんな品種を植えればいいのか…手間はどこまでかけられるのか…末端の消費者の意識が変化していく中で決断しなければならないわけです。
 
 美しい林の中で、厳しい現実がありました
 
 でもきっと、埼玉ならではの打開策があるような気がしています。

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2009/05/25

ナラ枯れ

 「ナラ枯れ」という現象を知っていますか?
 
 1980年代から里山に多いミズナラ、コナラ、カシの木などに発生する、集団枯死現象です。
 
 原因は、これらの木に穴を開けて繁殖するカシナガキクイムシが持ち込む病原菌によるもので、2005年の実損面積は2000ヘクタールを超えるといわれます。
 
 被害拡大の背景には、カシナガキクイムシの生息範囲の拡大と、被害を受けやすい大径木(老木)が増えたことではないかといわれています。
 
 古来、里山ではこれらの木は、あまり大きくならないうちに炭焼きの材料にしたり、薪として使われていました。ところが化石燃料の普及の影響で、伐採されないまま大きくなってしまったというのです。
 
 ナラは家具や床材にも使われ、色調は落ち着いていますがその表情は変化に富んで飽きません。(前の記事で掲載した写真の背景は、我が家のナラ材のテーブルです)
 重くて反りやすいのが難点ですが、それでも使いたくなる木です。
 
 現在の生活スタイルで(安価で便利なものがあふれている)、里山に手を入れることの難しさを表すニュースだと思いました。 今後も注目していこうと思います。
 
 詳しくはこちらの報告書で。
 

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2009/04/27

プチプチシートの効果

 11月に我が家の窓廻りをプチプチシートなどで貼って、一冬が過ぎました。
 詳しい記事はこちら
 
 今日はその報告です。
 
 
 まず、暮らしてみて感じたこと。
 
 窓からの冷気を感じることが少なくなり、結露も減りました(なくなったわけではありません)。部屋の、不快に冷たい部分が減るというのは想像以上に快適でした。
 ただ、1-2月のもっとも寒い時期は建物のコンクリートが冷え切ってしまうためか、室内全体としては寒さがあまり変わらない印象でした。
 
 
 次に、電気料金の変化(我が家は電気の暖房のみ使用しています)。
 
 11月から4月までの電気料金の変化を調べました。
 
 この期間全体では、203KWh 4.9%の使用量を減らすことができました。
 (金額にすると約4900円)
 
 月ごとの、1日あたりの使用量(KWh)は
 
 11月 20.0→17.0
 12月 23.0→22.1
  1月 21.6→23.0
  2月 27.5→23.4
  3月 23.0→24.5
  4月 17.2→15.3
  
 2月は暖冬(1日の平均気温が前年3.4℃→今年5.9℃)の影響を受けていると考えられますが、11月、4月は窓断熱の効果が現れているような気がします。
 
 木造の土壁住宅においては、
 部位ごとの熱損失量(家全体の損失量を100%とする)が
 
 外壁   37.2%
 窓    26.9%
 すきま風 17.4%
 
 という報告があります。外壁の断熱は効果が高いのですが、集合住宅において個人で対応できることはなかなかありません…今年は北側の窓にもシートを貼ってみようと考えています。

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