リフォーム体験記:その18 電気代は安くできるか

 2007年が始まりました。今年も当ブログをよろしくお願いします。

 今年最初のテーマは「電気代」。
 我が家ではリフォーム後に電気をより使うようになりました。要因は電気式床暖房・暖房温水便座、食器洗い機。中でも床暖房と暖房便座は早朝から夜遅くまで使っているので電気代は馬鹿になりません。寒かった昨年2月の電気料金は2万円を超え、家計も冷える~(>_<)。
 電気式床暖房は導入にコストがかからない反面、ランニングコストは高めと承知していたものの、やっぱり電気代をどうにかしたいと思うようになり、東京電力に相談に行きました。昼間は高いが夜間の料金が安いプランがあるからです。
 そして、1週間の電気の使用量を時間帯ごとに調べてもらいました(家庭の分電盤に測定器具を設置)。調べたのは11月で、床暖房を使い始める頃でした。

  その結果、22時から翌8時までの夜間の使用比率は33%、昼間は67%で、年間通してこの割合で使用すると現在の料金プランのほうが年間の総額で8千円程度安いということでした。

 うーむ…。朝は結構使っていると思ったんですけど、全体から見るとそうでもなかったんですね。子供も私もいる昼間の使用量が思いのほか大きかったです。
 こうなるとコツコツ節電するしかありませんね(^_^;)。

 ただ、電気というのは最も需要の多いときにあわせて発電量を制御していると聞きました。昼間は若干高くても夜間の電気料金がもう少し安ければいいのにと思います。(もちろん、深夜通電型の給湯器などには割引制度があるのですが、もっと広範囲の使用者が恩恵を受けられるようにして欲しいと考えるのはわがままでしょうかね…)

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リフォーム体験記:その17 床暖房について

 床暖房を使い始めて3度目の冬がやってきました。
「おかげでうちは陽だまりのような暖かさです(^^)」とニッコリできると良いのですが、実際使ってみるといろいろ考えるところもあります。今日は床暖房の特徴を考えてみたいと思います。

 まずは、良かった点。
 ①暖房器具が室内に出てこない
   幼児のいる我が家でも事故の心配がほとんどなく、安心して使っています。
 ②音もなく、ほこりも舞い上がらない
   かなり満足しています。結膜炎のある私にはありがたい長所。
 ③足元が暖かい
   現在床から1.6Mの高さの室温は19℃。でもそれほど寒くはなく、足元が
   冷えないのはいいです。冷え性の方にはオススメしたい。
 ④水蒸気が発生しない。
   結露の原因にならないのは良かったです。

 次に、注意すべき点。
 ①暖房としての立ち上がりが遅い
   床暖房というからには部屋が暖まる必要がありますが、これには時間がかかりま
   す。起きる1時間以上前から運転しても、「暖かい」ところまでいきません。
   せいぜい「寒くない」程度。それならもっと前から運転するか、温度を上げるか
   すればよいのでしょうが、今度は燃料代が心配です。2シーズン使った感じでは、
   高温でこまめに入切するより低温でつけっぱなしの方が快適でした。
   それでも夜は(電気代が怖くて)消しています(^_^;)。
 ②窓の断熱とセットで考えたほうが良い
   もっとも寒い1-2月、ペアガラスでない我が家では南の掃きだし窓からしんしんと
   冷気が入ってきます。
   部屋が暖まるまで時間がかかるのに、熱は窓からどんどん逃げていくのです。
   床暖房を主な暖房手段にするなら、窓の断熱をするのが賢明だと思います。

 以上のようなことから、我が家では床暖房を主な暖房手段としながらも、「寒くない」程度に温度を抑えて(床の熱源温度で30℃程度)使っています。日差しのない日に「陽だまりの暖かさ」を享受するのはぜいたくのようです…(^_^;)。
 どなたか床暖房の家にお住まいの方、使用感などコメントまたはトラックバックいただけるとうれしいです。
   

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リフォーム体験記:その16 ショールームに行ってみる

 皆さんは建材や設備のショールームに行ったことがありますか?ショールームは自社の製品を一堂に展示している場所で、カタログに掲載されている製品を実際に見たり触ったりできます(通常、製品の販売はしていません)。集客が見込める都市部にあることが多いため、地方の人には縁の薄い存在かもしれません。

 このショールーム、リフォームや新築を考えておられる方はぜひ活用して欲しいと思います。持ち物はコンベックス(巻尺)、筆記用具、あれば図面です。そして準備はどこのメーカーの何を見に行くか具体的に決めることです。特に新築では多くのものの仕様を決めなければなりません。ショールームでは数多くの品が展示してありますから全体を見るだけでも時間がかかりますし、疲れるだけで得るものが少ないということになりかねません。

 さて、見るところを決めてショールームに着いたらもっとも必要なのは好奇心!洋服も見るだけでなく、試着してから買うのと同じようにショールームでは見る、触る、体験することが大事です。
 取っ手は触ってみる、引出は開けてみる、水は出してみる、音は聞いてみる…などなど。キッチンのショールームでは洗い物をする振りをしてみる、コンロの上でフライパンを握ったり、深鍋を上からのぞいてみたりすると使い勝手が分かります。
 さらにスタッフの人に製品の良いところ、他の製品との違いなども聞いて見ましょう。タイルなども見本帳ではなく現物を出してもらって色や質感を確かめましょう。

 ただ…ショールームに行くとつい気分が高揚して、グレードの高いものに目が行きがちです(^_^;)。選ぼうとしているものが自分たちの生活に合っているかどうか常に検証して、仕様を決めることをオススメします。

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リフォーム体験記:その15 リフォームしてエコな暮らし?1

 このブログも、おかげさまで延べ1000人の方に見ていただきました。更新もスローペースだし、読者拡大の努力もほとんどしていない状態ですが、ここまでこられたことに感謝しています。これからもどうぞよろしくお願いします。

 さて本題です。
 リフォーム後の生活…便利です。気持ちの良い暮らしです。では、リフォーム前後で二酸化炭素の排出量に変化はあるのでしょうか?我が家の電気、ガス、水道で見てみました。

 今回は冷暖房の影響を受けにくい4-5月の排出量(CO2・kg)を公開します。

        水道     都市ガス    電気      合計
       (㎥×0.58) (㎥×2.108) (kwh×0.378)
 改装前  20.3    164.4    198.1     382.8
 改装後  18.0    126.5    311.9     456.4

 水道は便器を節水型にしたり、食器洗い機の導入で使用量を抑えられています。子供たちの成長に伴って使用量が増えていてもおかしくない状況なので、まずは合格。ガスもオーブンや魚焼きグリルの使用回数が増えていますが給湯器の性能が良くなっているのと食器洗いに使うお湯が減ったので使用量は増えていません。

 ところが、電気は大幅に増加!食器洗い機は水を電気でお湯にして洗浄するタイプなので1回に約1kwh電気を使います。一日2回の使用で2ヶ月で46.1kgのCO2を排出します。このほか温水洗浄便座、4月上旬に使った電気式床暖房の負荷が加わりこの数値になったと思われます。

 ううむ…。こうやって数字で出てくると省エネしなくてはと思います。ひと月で200kg以上のCO2を出しているのですから。しかも温暖化対策が叫ばれる今、リフォーム前に比べてプラス19%は恥ずかしい…。

 リフォームしてエコな暮らし! 我が家の目標になりました。 
 
 そしてリフォームしていなくても一度CO2排出量を計算してみてはいかがでしょうか。
 

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リフォーム体験記:その14 設計や工事をどこに依頼するか

 最近、巷をにぎわせている悪質リフォーム…一人暮らしやお年寄りを狙い、「家が危ない」と不安をあおり不必要な工事の契約をさせる、次々業者が入って雪だるま式に契約を増やすなど、許しがたい行為です。
(マスコミも大騒ぎになってからニュースにするのではなく、いち早く情報をキャッチして被害の拡大を食い止める役に立ってくれると良いのですが)

 誰しもひどい目には遭いたくない。でもどこに依頼すればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
飛び込みの訪問営業で「床下に湿気がたまっている」など言われたときは怪しいなと思ってもやはり不安なもの。

 一戸建ての場合はそこを建てた設計者や工事業者さんに連絡を取るのが一般的です。集合住宅や中古住宅で前記の方法が難しい場合、雑誌やインターネットで当たりをつけて会ってみるのもひとつの方法です。このときは会うだけではなく実際に工事したお宅を見せてもらうか、工事中の現場を見学させてもらいましょう。工事中の現場を素人が見ても分からないと思うかもしれませんが、雑然とした現場は良くありません。段取りの良い現場は整然としています。段取りが良いと工事中の諸問題に対応しやすく、工期も無駄に長くなりません。不安でしたら、費用はかかりますが実績のある建築士に同行してもらうと安心でしょう。

 意外に思うかもしれませんが、口コミも情報源です。
 リフォームをしようと考えるとき、近くに新築やリフォームの経験者はいませんか?できればそのお宅に伺って、体験談を聞くと良いでしょう。建築はできたものが形となって残ります。同じ空間を建て主さんと共に体験することができるのです。これを利用しない手はありません。

 そして実際に設計者や工事業者さんに会ったら、相性も大事。家のこれからを託すのですから、長く友好な関係でいたいものです。

 契約は決してあせらず、納得してから判を押しましょう。

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リフォーム体験記:その13 こまごまとしたものをまとめる

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 生活していると、いろんなものが表に出てきます。子供の持ち帰るプリント類、マンションや自治会関係のお知らせ、鍵に携帯電話にカレンダーに時計…。我が家の壁は左官仕上げなので画鋲や釘は打てません。(絵はピクチャーレールを使って飾っています。)

 そこで思い切って壁の一部をコルク張りにしてみました。ちょうど壁の大きさに合うコルクがなくて、コルクタイルと言う300ミリ角のものをつなぎ合わせてあります。モザイク状の柄なので継ぎ目が目立たずに上手くできました。(これは内装屋さんの提案。)

 もともとこの面はドアの隣で部屋に入ったときに目に付きにくいこと、非常ベルのボタンやインターホンの受話器があり、位置を変えるのも手間がかかるのでちょうど良かったのです。おかげで他の壁面をすっきり保つことができて重宝しています。子供たちが成長したら、下のほうにマガジンラックとオーディオ置き場を作りたいと考えています。

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リフォーム体験記:その12 リフォーム貧乏にならないために

 リフォームするときは、膨らむ夢と限られた予算の間で建て主は右往左往…。ついつい予算オーバーとなる事も。ただし、リフォーム特有の理由もあります。

 構造を補強する必要が出てきた。→これはぜひ、済ませておきたいです。
 断熱材を入れたい。→床や壁に手を加えるなら同時にしてしまいましょう。
 水道などの設備配管が古くなっていた。→これも取り替えておきたい。
 部分リフォームのつもりが、他の場所も済ませたくなった。→予算しだいですが、一括してやれば安上がりのことが多いです。

 と言うわけで、予算のほかに300~400万円、いざというときのためのお金があると安心です。図面上で全ての工事内容を見積りできればいいのですが、現場を解体してはじめてわかることもあるのです。見積り外の工事は追加工事として請求されますから当然ながら余計にお金がかかるわけです。

 我が家ですか?現場で急遽追加した工事はありませんでしたが、「これを逃すともうリフォームの機会はない」とあれこれ盛り込みすぎたのか、しっかり予算オーバーです。
 押入れ部分も含め64.4㎡の全てに何らかの工事をし、家具は大工工事でほとんど造り付けとしました。椅子などの購入品も含め、約485万円(坪単価約25万円)。85万円オーバーしたものの、内容を考えると断然お得なリフォームと言えます。

 しかし、ここで重要な事実が…工事期間3ヶ月の間、夫は無給!つまりこの間の家計費は全て持ち出しなのです。…かくして我が家はリフォーム貧乏となっています(^_^;)。見積りをろくに取らずに工事をすると冷や汗をかく、という悪しき例。

 それでもお得なリフォームには違いなく、工事にかかわってくれた全ての人たちに感謝しつつ日々暮らしています。

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リフォーム体験記:その11 分離発注

 通常、工事の契約は工務店と結びます。工務店は工事の進み具合を管理し、協力業者(電気工事、水道工事、タイル工事、左官工事、等々)の手配を行い、工事が滞ることなく進むよう気を配ります。
 この管理・手配を建て主やその代理人(多くは設計事務所)がするかわりに、一つ一つの業者さんと工事契約を結ぶことを「分離発注」と言います。工務店が工程管理・手配をしない分、コストが下げられますが、建て主の負担はかなり増えます。また設計事務所でも、分離発注を得意とする人もあればそうでない人もありますから、どの現場でもできると言うわけではありません。

 我が家は夫が大工で、工事の中心を担っていたので工程管理・手配が可能となり分離発注することにしました。(夫の勤める工務店の社長の厚意があったからこそ実現したことでもあります。)
 ところがところが、図面ができたのが工事開始の1週間前!見積りを取り集計し、コストを検討したうえで、個々の業者さんと契約に至るのですが、一部の見積りが上がったところで工事突入…となりました。息子の幼稚園入園を控えていたため、工事を延ばすわけにいかなかったのです。

 分離発注のモデルケースになるはずが、「絶対にマネしないでください」状態…トホホ。
 かくして、総額いくらになるかよくわからないままリフォーム工事が行われたのです。…ああ、今考えても恐ろしい。

 皆さんは、我が家のような危ないマネはしないと思いますが、一括発注にせよ、分離発注にせよ、金額を確定し、契約書を交わして工事に入るようにしましょう。契約書は万一トラブルになったときの強い味方です。よく読んでわからないところは確認(これが大事)して、きちんと保管しておきましょう。
 
 

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リフォーム体験記:その10 図面を描きながら考えたこと

 図面を描いているときには、住みながら感じていた思いのようなものをぶつけていました。動線を整理して、収納もああして、設備はこうして…といったことももちろんなのですが、もっと違うことも考えていました。
 玄関から廊下はもともと暗いから、あえて明るくせずに居間に入ったとき光をパァーッと感じるようにしよう。全体に淀むところがないように…「気」のようなものが流れるようにしよう。居間の伸びやかさ・あたたかさ、洗面所の清潔感、家族の書斎は仕事部屋っぽくとメリハリをつけよう。家族がお互いの気配を感じながら一緒に過ごすことを大事にしよう。…漠然としているようですが、これらは設計の根っこのようなものかもしれません。
 それらが上手く実現したかどうかは、これまでの記事に書いたこともありますが、今後暮らしていく中で評価が変わる事もあるかもしれません。特に子供たちが大きくなってからの家の中での距離のとり方、プライバシーの問題をどう解決していくかは暮らしながら悩んだり、工夫したりすることになるでしょう。

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リフォーム体験記:その9 トイレ・洗面は多機能空間

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 我が家のトイレは、洗面所と一体化しています。リフォーム前に写真を撮ろうとしたら、トイレのドアしか写らない!ので写真はリフォーム後のもの。
 集合住宅のトイレや洗面は狭いことが多い、でもそこで行われることは実にさまざまです。トイレで、新聞や本を読む人もいる。洗面所は脱衣所もかねている。洗顔や歯磨きだけでなく、髪形を整えたりも。洗濯機も置くことが多い。
 そんな、雑多なことを少しでも快適にと、清潔感と落ち着きのある構成にしたつもりです。
 我が家では洗濯機をキッチンのそばに移動し、代わりに収納をたっぷり。これで浴室や洗面、トイレで使うものをまとめてしまえます。汚れた衣類もしまって見えなくしています。歯磨きの道具やドライヤーもしまう。
 便器もタンクなしのタイプにしました。どこまでも単純、必要最低限のものだけがそこにあるようにしたかったから。
 雑多なものが見えなくなると、狭いところも広く見えるし、窮屈な感じがしません。掃除も楽です。
 このリフォームで思わぬ効果もありました。当時3歳の長男がトイレに行くようになったのです。「このトイレは怖くないよ」と言って。

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リフォーム体験記:その8 理想のキッチン

kitaft3blog 最近、ちょくちょく土鍋でご飯を炊きます。
 土鍋に洗った米と約1.2倍の体積の水を入れ30分以上吸水させる。鍋を火に掛け、ふたの穴から湯気が勢いよく出てきたらごく弱火にして10分。火を止めてさらに10分。これでふっくらご飯の出来上がり。土鍋は炊飯専用ではなく普通のものです。確か、結婚祝いに頂いたもの。鍋料理だけに使うのはもったいないのでご飯を炊いています。今我が家にある炊飯器に比べて格段においしいご飯が食べられます。
 私が早起きさえできれば…タイマーつきの炊飯器は要らないのです。というわけで、上の写真が我が家の理想のキッチン。調理台がぐっと広くなります。
 あと、オーブントースターは我が家から消えました。ガスレンジについている両面焼きグリルに別売りのプレートを置き、食パンを焼いています。網や受け皿を洗ってあれば魚くさくはありませんし、おいしいですよ。
 電子レンジは…当分お世話になる予定。
 都市型の住まいに住むには設備を使い倒すこと、道具を厳選することが気持ちよく住むコツかもしれません。
 

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リフォーム体験記:その7 想像力不足

 私の夫は大工です。今回の工事も夫が中心になって進めました。家具もほとんどが造り付けで、夫が作りました。
キッチンも例外ではありません。ステンレスのカウンターやシンクは業務用厨房機器の会社に頼んで作ってもらい、引出しなど含め、カウンター下の箱部分は全て大工工事で作っています。
 キッチンは引き出しのレール、収納金物、取っ手など金物をたくさん取り付けるし、コンロやオーブン、食器洗い機、水栓金具を設置したとき不具合の無いようにするのが大変だったようです。私の元に図面についてひっきりなしの電話が来たのもこのころ(私は子供たちとともに実家にいたので)。
 そんな、苦労して作った引出し…思ったほど収納力が無い。縦3列にしていましたが、縦2列にすべき、つまり引き出しの幅をもっと広げたらよかったのです。私の図面のせいで、金物もたくさん必要になったし、手間も余計にかかった。そして限られた空間を有効に使えなかった…完成から約1年たった今でも申し訳なくて、もったいなくて、とても悔しい思いでいます。
 それから、キッチン水栓。ハンドルが右についています。キッチンで作業していると右手がふさがっていることもあるので水栓に左手が出ますが、ずばり操作しにくい!また濡れた手で操作するのでハンドル下に水がたれて、たれて。ショールームで実物を見たのに、思い及ばなかった…悔しいです。
 いくら育児中で時間が無かったといえ、設計者として考えが足りなかったところは胸にグサグサ突き刺さります、今でも。住んでいて、使っていて違和感がありますから。
 (問題の引出や水栓は前回の記事の写真をクリックすると写真が大きく表示されますので見てください)
 

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リフォーム体験記:その6 小さくても使いやすいキッチンへ

beforekitblogkitaft2blogkitaft4blogkitaft1blog 台所は毎日使うだけに、不満な点があると台所仕事そのものに嫌気が差したりします。カウンターが低くて腰が痛い、カウンターがベコベコする、水栓金具の周りが掃除しにくい、配膳しにくい…ああ、もういやっ!
 はじめの写真はリフォーム前の台所。これでもきれいなほうだったんです。広さがあるくせに、ストレスはたまるばかり。まして調理中や片付け前の雑然とした台所が丸見え…ズボラなくせにこういうのに耐えられない私。
 最近はアイランド型のキッチンも多くなりましたが、常に片付いた状態を保つ自信は無い。そこで居間側に収納を設け、シンク周りを隠しました。シンクは収納のすぐ裏に移動。対面式になって、子供の呼びかけにも応えやすくなりました。またカウンターに出来上がった料理や食器を置けば、すぐに食卓に配膳できます。(ちなみに、カウンター上の箱状のものは家宝のオーディオセット。子供のいたずら防止のためにやむなくここに置いています。)
 窓側にはコンロと作業台。作業台部分は奥行きを490ミリに浅くしました。台所の広さを切り詰めて、食卓周りを広くするためでしたが、使ってみると吊戸棚やぶらさげた調理道具に手が届きやすい、シンクからコンロにも移動が楽と、狭いのもまんざら悪くない、そんな台所になりました。
 それでも「もっとこうすればよかった」というところもあります。それは次回に。

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リフォーム体験記:その5 設備はどうした?

 トイレ、洗面所、厨房の設備、給湯器、冷暖房…現代の住宅では多くの設備機器が導入されます。しかも、値段はピンからキリまで…ショウルームにいくとなんだかきらきらしていて、高いものでも欲しくなります。あーあ…。
 私も一時、PSの輻射冷暖房システム(オイルヒーターを大きくしたような装置を壁際や間仕切り代わりに設置し、冷水や温水を通して冷暖房する。風が起こらないので静かかつ快適だといわれます)が気にいり、打ち合わせに行きました。結局、改装全体の予算に対して高額だったこと、室外機をおく場所が無いことから導入見送り。
 でも、今思うと、やめてよかった。(決して負け惜しみではありません)
 優れた設備だと今でも思いますが、我が家には似合わないものだったと住み始めてつくづく思います。もし採用していたら、空間作りに行き詰っていたと思うのです。いいものでも、自分の身の丈にあっているか…ちょっぴり背伸びして選ぶことも時には必要ですが、足が完全に浮くようでは失敗するということをしみじみ感じました。(この場合の「身の丈」とは住まいの規模やそこに生まれる空間、家族の暮らしを指します)
 ちなみに
 我が家で背伸びしたもの…ミサワ商会の床暖房・TOTOの便器ネオレスト・ミーレの食器洗い機・リンナイの内炎式ガスレンジです。いずれも今後技術革新が進んでいく設備なので、本来の機能に加え省エネ、清掃しやすい、節水、修理がきくなどの点で悔いの無いようにと選んでいます。そうそう取り替えられませんから。
 機能を絞ったもの…ガスオーブン(レンジ機能なし)・給湯器(風呂の追い炊きなし)・浴室水栓(サーモスタットなし)
 リフォーム前から引き続き使っているもの…エアコン、一般家電(テレビや冷蔵庫など)、照明器具3箇所
 うーん、こうして書き出してみると結構わがまま通してるかも。反省。
 
 
 
 

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リフォーム体験記:その4 素材を絞り込む

sugiyukablog 3年前から目のアレルギー(結膜炎)が出ていたこと、以前勤務していた設計事務所が自然素材を多用した住宅を手がけていて、何ともいえぬ安らぎを感じていたことから自然素材と決めていました。
 でもねぇ、自然素材といっても山のようにあって、迷うこと迷うこと…予算も厳しいし、ズボラな私には手入れが簡単なものがいい。というわけで、次のようになりました。
  床は無垢の杉板。キッチン、洗面所、トイレ、家族の書斎は汚れや傷が気になるのでタイル。
  壁は湿気対策として多孔質のもの~珪藻土塗り、エコカラット(キッチンはタイル)。
  天井は予定は珪藻土でしたが予算の都合により塗装
  ドアや家具の表面材はシナ(榀)
 杉板の床は子供がおもちゃを落としたりで早くも傷だらけ(写真)。でも硬い木より足ざわりがやさしいので傷は覚悟の上でした。もっと柔らかい木にする勇気は…無いです。もし、小さい子のいる建て主さんが私に依頼してきたら、まず我が家を見てもらうでしょう。
 壁はリフォーム前は木目調プリントボードとビニルクロスでした。多孔質になって冬の結露は減りました(無くなったわけではないですが)。梅雨時に玄関ドアが結露することもなくなりました。もう、下駄箱の靴にカビが生えることも無いでしょう…靴にカビ!あれは相当ショックです。改装後はカレーや焼肉など、においの強い料理をしても後ににおいが残らなくなりました。
 自然素材は使いましたが、それが主役の家にしたくなかった。家は、家族が作るものだと思うので。だからできるだけ単純に、あっさり使うことを心がけました。素材ももっと絞り込む余地があったかも…単純に、単純に。
 それでも、自然の木目や左官のわずかなコテ跡を眺めていると穏やかな気持ちになります。いいなぁと思います。
 

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リフォーム体験記:その3 壁をなくす

beforelivbloglivingblog リフォームを扱うテレビ番組でよく豪快に壁を壊すシーンがありますね。あれができると設計の自由度は高まります。ですが我が家は鉄筋コンクリート・壁構造の集合住宅。コンクリート部分を壊すことは構造耐力上許されませんから、間取りの劇的な変更はしていません。それでも一部には取り壊し可能な壁がありました。写真はリフォーム前後の居間の様子。壁をなくすことで以前は別々だった部屋の一体感が増し、視界が遮られないので伸びやかな空間となりました。これを喜んだのは子供たち。つながった部屋をフルに使って毎日遊んでいます。

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リフォーム体験記:その2 壁を作る

syokutakublog この写真はわが家の食卓周りです。今回の注目はこの壁。絵の右下に3個床暖房のスイッチがありますがちょうどその幅、約300㎜ほど壁を増やしました。もともとはドアだったところ。
 集合住宅ですが、天井は割りに高く2,370㎜あります。低いところでぐちゃぐちゃと暮らしたくなかった。食卓が置きたかった…でもどこに置けばいいの!という状態。今食卓のあるところにはもともと間仕切りのアコーディオンカーテンがあったんです。だから置けなかった。置けたとしてもそばにドアがあるのは良くない、よくない。
 壁を増やすためにキッチンもできるかぎりコンパクトに。食卓だって、大きいものではありません。奥行き790㎜。でも、家族が集える大切な場所ができました。この記事もここで書きました。

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リフォーム体験記:その1 リフォームの理由

 我が家では2004年に念願の内装リフォームに踏み切りました。
 最大の理由は「イライラする家」からの脱却にあります。
 日当たりが悪い…物が片付かない…設備が古い…寒い…などなど日中家にいる人なら気のつく点もさることながら、広さの割りに狭苦しい…家にいてほっとできない…という、建築を仕事とする人間としては無視できない問題が横たわっていたのです。私は育児中で(プロフィールをご覧ください)日中子供と家にいることが多いのですが、家にいてよく気が滅入っていました。このもやもやした不快感は何だ!早く解決したい!ここは子供にもきっと良くない!との思いが日夜渦巻いていたのです。
 引越しですか?それは考えなかったですね。うちが分譲の集合住宅だったこともありますが、リフォームすれば問題がある程度解決できると思っていましたから。「自分ならこう改装する」といつも思いながら暮らしていましたし、小さな家がもともと好きなのかもしれません。
 そんなわけで育児や家事の傍ら、図面を描いたりショールームを回ったりすることになったのです。

 

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